癒しの里 和じゅん
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11月に入り凄惨な事件が毎日の様に報道され

ています。

今月は、地獄のお話をする上で今回のこの凄

惨な話題と共に、触れてみたいと思います。

9人もの命が奪われた、この事件の背景に人間

は、何の為に生きるのか、、

私は、生きる存在価値があるのか、、

という疑問を持った若者が、沢山いるという

事です。

幼い時、親の言うことをきかなかったり、悪

い事をしたら閻魔さんが地獄に落とすよ、、

とよく言われたものです。

現代の若者に地獄の世界があるよ、、

なんて言ったら、バカにされるどころか

地獄って世界があることを自体、信じてもら

えないと思います。

比叡山の高僧源信の往生要集(おうじょうよう

しゅう)に基づき、地獄の世界を表現された絵

画や掛軸が残されています。

それをみた当時の人々は、地獄の恐怖や絶望

的な世界だけは、堕ちない様に願いました。

源信は、浄土(仏の世界)に導かれるには、た

だ一心に阿弥陀仏を唱える様説かれていま

す。

源信は、今から1030年程昔にこの教えを説か

れています。

当時の日本は、飢饉と疫病が蔓延し、盗賊や

権力者の横暴な政権争いに民衆は苦められて

いました。

幼子や力の弱いものは、生きたくても生きる

事のできない時代でした。

街中や河原には、死体が転がってる様子は当

たり前で、だれも供養などしてやれる余裕す

らなかった時代でした。

人々は、この世界は正に生き地獄であり、二

度とこの様な苦しい世界に生まれて来ない様

にと、、阿弥陀仏に願うのでした。

その反面、生きる為に人を殺し、どうせ死ん

だら地獄に堕ちるなら、生きている間に少し

でも楽な生活が出来る様にと、犯罪をする人

間が横行していました。

もし、現代の人がこの時代にタイムスリップ

したとします。

おそらく、どの様な境遇の人間であっても生

き抜く事はおろか、絶望の毎日を過ごしてい

たと思います。

そんな時、もし仏の教えに出会えていたなら

、、、僅かな希望を見出し、生きる尊厳を見

出せたのではないでしょうか、、

少し不謹慎に思われるかも知れませんが、今

回9人もの命を奪った犯人は、源信の生きた時

代から今日まで、仏との縁が無かったのでは

ないでしょうか。

ですから、生きても地獄、死んでも地獄を輪

廻転生(りんねてんしょう)している様に思え

てきます。

彼の表情は写真でしか分かりませんでした

が、過去に殺されたり、殺したりしている

姿がイメージとして浮かびました。

きっと、彼の先祖は仏縁とは程遠く、殺した

り殺されたりを繰り返していたのではないで

しょうか。

体はなくなっても、魂は残るとお釈迦様は仰

っています。

つまりこの世でした事と内緒にしている事は

あの世にもっていかなくてはなりません。

生きている間に懺悔し、仏縁になる事こそ私

達の宿縁の様に思えてきます。

 

次回につづく。

早朝の滋賀院門跡前にて