癒しの里 和じゅん
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和順庵(癒しの里和じゅん)には、様々な

鑑定依頼が寄せられます。

中でも、若い人からの質問に

少し、返答を窮するところもあったり

します。

「先生、人間は何故生きるんですか?

生きる事に意味があるんですか?」

この問いについては、私達僧侶が最初に

疑問に思った課題であり、実際のところ

納得のいくお答えを下さった僧侶は

いらっしゃいませんでした。

私の師匠は、仏知見(ぶっちけん)を習得する

事にあると仰いました。

しかしながら、我々凡夫には理解はおろか

実践すら困難な気がします。

仏知見とは「仏のものの見方」のことで

どのような見方かというと

「世界や人生は無常(生滅・変化して常住で

ないこと)・無我(我の存在がないこと)で

あり、この無常・無我であることが諸法(一

切存在)の実相(ありのままの真実の姿)で

あると認識すること」が、「仏のものの見

方」です。

さらに、智慧には三種類があり、「道種智

(どうしゅち)・万物は個々別々であると差別

的に見て実体を知ること。」「一切智(いっさ

いち)・万物は平等であると共通の立場から見

て実体を知ること」「一切種智(いっさいしゅ

ち)・差別にも平等にもとらわれず、どちらに

もかたよらずに、差別と平等とを同時に生か

してものを見て実体を知ること」であり、こ

れらのうち、三番目の「一切種智」によって

中道(二つの極端な立場のどちらからも離れ

た自由な立場)実相であると照見(間違った

考えのもととなる邪心や邪見を棄てて、真実

をありのままに見ること)することが「仏の

ものの見方」つまり「仏知見」です。

次に「開き、示し、悟らせ、入らしめる」

というのは「開示悟入(かいじごにゅう)」と

もいい、開は「藏の戸を開くが如く」、示は

「藏の中の宝を見るが如く」、悟は「藏に在

る宝を一々記憶するが如く」、入は「藏に入

って自由に宝を手にするようなもの」と喩え

られるように、仏が仏の知見を開き、仏の知

見を我々衆生に対して示されると、衆生は仏

の知見を悟り、仏の知見に拠って日々の生活

を送っていく、この仏知見を中心とした仏と

我々衆生の関係がつまり「一大事因縁」とい

う、『法華経』にいう「一大事(仏がこの世

に出現された)・因縁(理由)」として説か

れるものです。

以上のように「一大事」とは、本来は「仏が

この世に出現されるほどのとても大きな事」

を指し、もとは良い意味の言葉でしたが、現

在は主に悪い意味で大きな問題などが起こっ

た時に用いられています。

次回つづく。

新潟県村上市にて